私には蓄財欲がない~

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私には蓄財欲がない~でも、一身独立して一国独立する

私には昔から蓄財欲がなかったので、高校生の頃、「将来なにをするか」について困っていました。「お金持ちになりたい」という気持ちがありませんでした。今でもそうです。
そんな高校3年の頃、クラスメイトの一人が吉川英治の「三国志」を熱心に読んでいたので、たまたま、借りて読み始めました。
そこから、読書に火が付き、まず歴史に興味を持ち、さらに政治に興味を持ち、またさらに、政治は世の全ての分野を相手にするものだから、ということで、極力幅広い分野の本を読みました。特に、大学生の頃は一日一冊は読もうということで、それを実践してました。
社会人になって就職してからは、それほど、時間も精神的余裕も持てなかったので、「一日一冊」できませんでしたが、毎日、その後2年間は、手帳に、その日に感じたことを数行簡単に書いていました。
そんな折、就職して1年たったぐらいの頃、夜寝ていた時、まるで、アドレナリンが身体全体を包むような感覚にとらわれました。もやもやしていた自分の考えが晴れて(自分でも言葉ではうまく表現できませんが)、何か悟ったような気がしました。
そんなことを経て、29歳の時、選挙に出て、議員になり、3期12年務めました。
その中で関心の中心は「一身独立して一国独立する」ということでした。
ただし、私の関心事の「一身の独立」とは、まず一人一人が食えるようになることということです。管仲という昔の人も「衣食足りて礼節を知る」と言っています。

☆なぜ、議員を引退したのか?

なぜ議員を辞めたのか?話すと長くなり、人に伝えるのが難しいと、感じてきましたが、この頃になってようやく思い至り、結局、「性格が向いていなかった」ということでしょう。
そのため、3期12年が一つの区切りなので、後進の方に道を譲り、引退しました。
そこからは長らく、11年以上、勤め人の司法書士をしました。
蓄財欲や出世欲もなく、子供との思い出作りや趣味を中心に生きる生活に入りました(もちろん務めている間、そんなことは勤め先や同僚などにも安易に言えませんでしたが…)。
しかし、子供ももうすぐ中学生になり、思い出作りの時は過ぎました(でも、正直言いますと、これだけ開業までに時間がかかったのは、「怖い」という気持ちから長い逡巡があったからです)。
いずれにせよ、長い勤め人生活は、私の人生にとっては、プライベートの上でも、(もちろん)仕事の上でも、有意義な時間であったと思っています。

☆これから何をなすべきか?

では、これからは何をなすべきか?
前段で「一身独立して一国独立する」と述べましたが、結局そこへ帰っていくことになります。これが私の人生最後の目標でしょう。
私にとって「一身独立」とは、先に述べた通り、そもそも、「食える」ということです。
それは、自分自身だけでなく、他の人々についてもそうです。
言い換えれば「雇用問題」が私の一番の関心事です。だから政治の道に入ったのです。
しかし、現在、政治の分野で直接自分ができないので、自分ができることをやりたいと思っています。
今の私にできることは、「雇用」。
なんとか一人でも多く、人を雇えるようになりたい、と思っています。
そのためには、事業の発展がなければならず、そのための展望も試行錯誤しながら日夜考えています。
ただ、自身で遅ればせながら開業して、「日暮れてなお道遠し」で、結局は果たせないかもしれません。
さりながら、「やればできた」より「やったけどダメだった」の方を私は選びたい。それが私の人生です。
あと、何十年、いや、何年生きられるか知る由もありませんが、私が情熱を傾けられる、最後の大きな試みです。
因みに、かつて池田内閣の所得倍増計画を主導した経済官僚・学者であった下村治氏が、その批判にこたえる形で述べた言葉が、私は非常に心に残っています。
「賃金を上げることは、その働く者の人間的価値を高めることである」という趣旨の発言でした。