【武蔵野市の司法書士】専門家について
本日は、「専門家について」というタイトルでお話しします。
専門家は、私たち司法書士のほか、弁護士、行政書士など、近隣職のみならず、勿論、お医者さんなども「専門家」の仲間です。
今回は、まず、そのお医者さんとのコミュニケーションで私が体験したことをお話しします。
以前、私が雇用司法書士として他の司法書士事務所に勤務していたころの話です。
そこである時期、仕事上のストレスがたまり、胃に違和感を感じ、近くの医院に診察に行きました。
「まさか、ガンではないだろうな?」と不安を抱えながら診察を受けましたが、生まれて初めて胃カメラを使っての診断でした。
その際、最初のうちはまず、看護師さんが胃カメラを胃まで管を通していくのですが、その看護師さんの表情がだんだん険しくなっていくのがわかりました。その後、お医者さんにバトンタッチです。
「えっ、そんなに悪いのか?」と不安感いっぱいになりました。ショックを冷静に受け止めようと自分に覚悟を促しました。
そして、お医者さんが、胃カメラの映像を私に見せながら「胃が荒れていますね。ほら、ここが出血してるところです。」などと説明してくれました。
ただそれがどういう意味を持つのか、素人の私にはわかりません。重大なことなのか、大したことはないのか。
そのようなやり取りを経ながら診断が終わり胃カメラをお医者さんが外して終わりました。
そして、そのお医者さんから、「調査機関に送ってその結果が1週間で戻ってくるので、結果を聞きに来てください。」と言われました。
その時、私は「一般論として、ガンとかではないですよね?その可能性は低いですよね?」とすがるように聞きましたが、お医者さんは、「結果が出ないとわかりません。」という言葉に終始しました。
私としては、1週間不安な気持ちを抱えたまま過ごすのは辛い、結果はどうあれこの1週間に同行できるわけではないので、気休めをひとこと言ってもらいたいという、すがるような気持ちでした。
私たち司法書士も専門家としてよく、「このようなことも可能性としてはあります。」と言うことがありますが、それは、安易な見通しをお客さんに伝えると、最悪のことが起こった場合、「こう言っていたじゃないか!」とクレームになることを恐れるがため、安易なことは言わないようにしています。
しかし、お客さんの気持ちを考えたら、「こういうことは可能性としてあり得ますが、一般論としては、可能性は低いと思います。」と言えば、お客さんも過度に不安を掻き立てられることも少なくなると思います。
私も上記の体験をしてから、自分目線だけではなく、お客さんからしたらどうなのか、が頭をよぎるようになりました。
専門家もこのような目線が大事だと思っております。
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